
Social Villa Atami
Social Villa Atami
別荘(ヴィッラ)というものは、数あるビルディングタイプの中でも最もプライベートな存在です。
山間や海辺にひっそりと佇み、豊かな環境に身を置く、誰にも邪魔されない空間。
しかし、それゆえに資源が活用されない時間がとても多いことが現代において弱点になりえます。
そこで考えたのがソーシャルヴィッラというあり方。建築の中に地域住民やリモートの活動に開かれたセミパブリックの空間を織り込み、プライベートな空間と共存させることで、資源がより社会に還元され、多くの「こと」を生み出す場所として再生されますます。
プロジェクトの対象は、熱海の丘の上から海が見渡せる縁側をもつ木造住宅。
日本画家の持ち家だったといいます。クライアントから「建物の一部に食堂のような空間が作れないか」というご相談をうけ、SPROUTZ Studioが企画構想から参画、ご提案しています。
持て余された別荘や庭、眺望を部分的に地域に開放することで、資源が社会に還元されます。
ひいては、所有者の社会的PRにもなる新しい別荘所有のモデルとなると考えています。
Social Villa Atami